産地見学:シャインマスカット/山梨県


 

キヨタのホームページをご覧いただきありがとうございます。

この春に入社しました山上と申します。 

 

8月7日に、山梨県へ産地見学に行ってきました。

今回訪れたのは、ブドウをはじめ、さくらんぼや桃、柿を生産されていらっしゃる飯室さんの農園です。

 

今回はこれからがシーズン最盛期!

シャインマスカットの農園を見学させていただきました。

 



 

 

私はブドウがどのように実っているのか恥ずかしながら知らなかったのですが、今回初めてブドウ農園に足を踏み入れて、こんなに細い木がいくつものブドウを実らせているのを知り、びっくりしました。ブドウは1本の木で30年弱もの間、ブドウを実らせることができるそうです。

 

下段の写真はブドウの若木です。

定植から10年くらいまでの木は”若木”と呼ばれるそうです。少し視点が遠いですが、上段に載せた沢山の実をつけている木の写真の幹の太さを比べると、太さが全然違うことが分かります。

 

飯室さんの農園での、今年のシャインマスカットの生育過程について教えていただきました。

5月26日に花が満開になり、1回目のジベレリン処理を行いました。(ジベレリン処理とは生育途中の房を薬剤に浸し、ブドウの種を無くして、種なしブドウを作るための処理です。)

 

シャインマスカットはもともと種があり、この処理のおかげで種なしブドウになることを、今回の見学で初めて知りました。

このジベレリン処理は花が咲いている時に2回行うそうで、2回目は6月9日に行ったそうです。

 

花が満開になってから出荷まで約3か月ありますが、その間に摘粒(ブドウの粒を取って数を減らす作業)や、ブドウに袋や傘をかぶせる作業(病害虫予防・日焼け避け)を行います。

そして8月20日頃に出荷予定とのことでした。

 

 



 

 

右の写真のようは出荷間近のシャインマスカット。写真で見ても、ぷりぷりと、果肉が詰まっているのが感じられ、とても美味しそうです♪

 

収穫・出荷についてもお話を伺いました。

8月16日に農協で説明会があり、8月17日,18日から共選(共同選果:異なる生産者が荷物を出荷、共通の規格で選果・箱詰めすること)が始まります。

シャインマスカットと呼ばれるためには厳しい基準があり、糖度は18度以上、ひと房あたりの粒数は32~35粒が望ましいとされています。糖度に関しては、共選が始まる頃に専門の検査員が農園まで来て、ブドウが実ったまま糖度が測れるモバイル糖度計を使って糖度18度以上かどうかを測ります。

検査員の測定後を境に収穫・出荷作業が始まります。

 

粒数に関しては、先ほど述べたように摘粒をするのですが、外に綺麗に実が出るように花を摘んでいくのが難しく、イメージと経験でやっていると飯室さんはお話しされていました。

 

今回農園を見学させていただいて、シャインマスカットの育て方や、種なしにする方法、厳しい基準があることなど、新たな知識を知ることができました。

また、農園を見学し、飯室さんのお話を聞く中で、手をかけて大事にブドウを育てていることが伝わってきました。生産者の方の気持ちがこもっているからこそ、おいしくなるのだと感じました。

産地見学を通して、生産者さんの気持ちがこもった美味しい果物を、多くのお客様のもとへ届けられるように頑張っていきたいと感じました。